どのツラ下げて
公演情報
- 公演名
- Theatre劇団子 劇団創立25周年記念 33rd act
『どのツラ下げて』 - 日程
- 2018年7月4日(水) – 7月8日(日)
- 劇場
- シアター風姿花伝
- 出演
- 斉藤範子
大高 雄一郎
竹中さやか
杏泉 しのぶ
大島 翠
和田裕太
髙島大幹
斧口智彦
岩﨑一洋
小玉雄大
三上彩音
結川祥子
五十嵐正俊
【奏者】
ヴァイオリン: 斎藤千穂
ヴァイオリン: 小西智子 (7月7日のみ) - スタッフ
- 作・演出: 石山英憲
映像: 照山明
音楽: 中村康隆 (夜長オーケストラ)
舞台美術: 照井旅詩
照明: 龍野禎和 (Lightshop Neo)
音響: 須坂あゆみ
舞台監督: 角田晃一 (カラスカ)
宣伝美術: 尾﨑文彦 (tongpoo)
制作: 古谷真弓
演出助手: 土方健太郎
守衛: 佐佐木萌英
企画・製作: Theatre劇団子 - あらすじ
- 放蕩親父が死んだ64歳だった
飲む打つ買うの三拍子で好き勝手に生きた結果
親父が残していったのは膨れ上がった借金とそして、問題だらけの「劇団」
幼い頃から7つ年の離れた腹違いの兄と2人で無理矢理、巡業先の劇場に立たされた
だからあまり学校には行けなかった
それが当たり前だと思っていた
10年前、親父は癌を煩った
兄弟2人で力を合わせて劇団を守ろうとした
そして巡業先で兄は全てを僕に押し付けて失踪した
僕は必死だった
必死になる筋合いもないのにただ必死だった
逃げればいいのに逃げなかった
ただ兄とは違う自分を肯定する為に
そして僕は憎んだ
父親譲りの身勝手な兄を僕は心底憎んだ
許せない絶対に許せない
親父の葬儀は親族と劇団員だけで行われた
梅雨も明けたばかりの夕方
耳を刺す様なひぐらしの鳴き声を連れて心底嫌いな兄が帰って来た
お坊さんのお経を退屈に聞き流して、悪びれる様子もない兄の背中を見ながら
僕は今にも吐き出しそうな言葉を心の中で繰り返す
「どのツラ下げて…」
25周年を迎えたTheatre劇団子の最新作
これは問題だらけの劇団を巡る悲劇…
いや喜劇である