劇団子にヒトコト 【竹中さやか】

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みえちゃったらごめんなさい

30年前は8歳…小学校3年生だった竹中です。
当時は天然パーマのおかっぱだったので、男の子によく「鳥の巣」なんていじめられてましたが、それに殴りかかっていくような子供でした。
ちっちゃい間って女の子の方がパワフルだったりしますよねぃ…笑


さて。
劇団子に物申したいこと…うーん……。
結構云いたいことを自由に云わせてもらっていたので、今更あんまりないなあ。
…しいていうなら。

みえちゃったらごめんなさい

30年前…ではないのですが、それでも小学生の頃に祖父が亡くなりました。
「鳥の巣」ヘアーをよく散髪してくれていたおじいちゃん。
私と一緒でパンが好きで、よく自転車に乗せて買いに連れて行ってくれたおじいちゃん。
梅酒用の氷砂糖を「ばあさんに内緒だぞ」と持ってきて一緒につまみ食いしたおじいちゃん。
大好きなおじいちゃんでした。

劇団子の新人だったころ。
忙しかったり、つらいことや苦しいことや…不安なこととか。
思わず泣きながら寝ちゃうような日があると、そのおじいちゃんが夢に出てきてくれました。
髪を切ってくれてたり、自転車に乗ってたり、祖父母の家の縁側にふたり座っていたりだとか。
おしゃべりな人ではなかったので何を話すっていうのでもなく、ただそうしてるだけの夢。
それでもなんだか「大丈夫、大丈夫」と云われているようで、目が覚めると不思議とすっきり元気が戻るような夢でした。

本を読むことが上手だとほめてくれたおじいちゃん。
絵が上手で、工作の課題の相談をしたら丁寧に教えてくれたおじいちゃん。
私のことを「さやかさん」と呼ぶおじいちゃん。
子供の頃から演劇や朗読の発表に出るのが好きだった私のことを、たぶんずっと見守ってくれているのだと思います。

だからたぶんね。
私の最後の舞台もきっとみにきてると思うんですわ。

私、そういうの全然…みえたり感じたりとかしない人なんでアレなんですけども。
観に来てる可能性かなり…大だと思うんですわ。
あの、最近久しぶりに夢にも出てきてくれたのでね。これは…ねえ?そういうことですよね?
劇場には大体いらっしゃる…という話も聞くので、うっかり仲良くなっちゃってたりしてね?
穴場な観劇スポット教えてもらっちゃってたりしてね?
…ほら。そんな気してくるでしょ?

なので、石山さん。客演のみなさん。劇団子のみんな。
そしてお客様方。

うちのおじいちゃんが「みえちゃったらごめんなさい」。

ああ…竹中を見守りに来たんだなあと、一緒に楽しんでいただければ嬉しいです。

PROFILE

竹中さやか
Takenaka Sayaka

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